なかなか奥が深いシンガポール観光・前編 3大エスニックシティを歩く

マレー半島の先端に位置する東京23区とほぼ同じ大きさの小国・シンガポール。アジアきっての金融センターであり、税制も比較的緩いことから、最近は株で成功したりITベンチャーを起こして財を成した日本の富豪が移住しているケースも多いと聞く。



……おっと、ブログではそんな仕事原稿っぽい文章を書く気はなく、記憶の中にある旅行記を届けたいのだ。

シンガポールって僕が学生の頃は「ガッカリ観光地」とか「半日もあれば回れる」なんていわれていた。それはきっと、シンガポールと聞いて連想するのがマーライオンくらいで、確かにそのマーライオンは実物を目の当たりにしても、あーこんなものかと思えてしまうスポットだからだろう。



ただ実際に訪れてみると、この国にはせめて3日は滞在したいくらいの奥深さがあった。

なぜなら、まず、この国の持つ民族的な多様性が面白い。この国では人口構成の大半を中華系、マレー系、インド系の人々が占めている。それぞれ宗教の違う文化が融合して一つの国を作っているんだけども、その一方でチャイナタウン、リトルインディア、そしてアラブストリートと各民族の文化が息づく3大エスニックシティがあり、半径2kmくらいの頑張れば歩いて移動できる範囲の中でまったく異なる文化を体感できるのだ。

しかも、それぞれの街がリアルな中国であり、インドであり、アラブ諸国であって、なかなか見応えがある。


写真で振り返る3大エスニック・シティ散策


①チャイナタウン



こちらはチャイナタウン。
露店街では雑多なものが所狭しと売られている。



中華圏にはよくある、こういう形の露店街。



1841年創建のシンガポール最古の中国寺院・天福宮。
航海を護る海の神様・媽祖を祀っている。



近くには何だか城のような仏教寺院も。



中もすごくゴージャス。



②リトル・インディア



サリーをまとった女性たちも行き交うリトル・インディア。
ここがムンバイの街角と言われれば、そう見えてしまう光景だ。



ランチどきのオープンスペース。



スーパーマーケットの雰囲気もインドそのもの。



ヒンドゥー教寺院では敬虔な教徒の姿を見た。



③アラブストリート



そして、こちらはアラブストリート。



伝統的な工業品である絨毯やスカーフを売る店が軒を連ねる。



青空に映える建築風景。



そして、ここには巨大なモスクがある。
天辺にドームを頂く建物は豪奢かつ綺麗だ。



金色に輝くシャンデリア。



教徒以外が入れるのは礼拝堂の入り口まで。



これら3大エスニックシティをじっくり散策してみるだけでも少なくとも1日半は必要だろう。
すべて歩いてみると、多民族国家といわれるシンガポールが、共生を図りながらも各民族のアイデンティティを大切にしていることがよくわかるはずだ。

もうひとつの奥深さについては、別の記事にてお話ししたい。

それでは、後半へ続く。


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