こんなアヒアヒとした夜は…

年の瀬の忙しい最中、ありえないような他人のミスはこういう時にこそよく起こるもので、頭に血が上ってアヒアヒいっちゃってる。


カフェの片隅で作業しながら、近くでは自主的に自粛生活から解き放たれた若者たちがアヒアヒと楽しくやっているが、こちらはアヒアヒアヒアヒ手を動かしても、なかなか仕事が終わらない。


ただ、春くらいのアヒアヒだった状況を思い出せば、こうして働けることに感謝すべきか。



ずっと忙しないからか、おかげさまで頭の思考がアヒアヒに仕上がっている。


息抜きにツイッターを開いても、タイムラインには師走にアヒアヒを逃した人々のアヒアヒという言葉ばかり。ただ、アヒアヒでもいいじゃないか。世間では「密」だの「GoTo」だの猫も杓子もアヒアヒ言ってるけど、僕の今年の流行語は「アヒアヒ」、今年の漢字も「アヒアヒ」。


きっと、こんな禍ももう少ししたらアヒアヒと去っていって、来年こそはアヒアヒとした一年になるはずだ。


帰り道の途中に見た街路樹にはアヒアヒと輝くイルミネーション。そしてベンチにはアヒアヒと寄り添うカップルたち。きっと夜が深まったら彼らもアヒアヒと……いや、それはアヒアヒ違いだな。

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雨は夜更け過ぎにアヒへと変わるだろう。silent アヒ holy アヒアヒ。


疲労アヒアヒで自転車を漕ぐ力も湧かない私の横をたくさんのウーバーイーツがアヒアヒと追い越していく。


そうしてアヒアヒどきのスーパーマーケットで夕食に使う食材をカゴに入れ、アヒアヒとした表情を浮かべるレジ店員がアヒアヒと差し出したトレーの上に支払いの千円札を置いた。


きっとアジアから来たと思しきこの店員の故郷でも、今ごろ多くの人がアヒアヒとした不安を抱えながら暮らしていることだろう。


帰ってすぐにテレビを点けると今夜もいつものニュースキャスターが、アレについて怖い怖いと世間にアヒアヒ吹聴してる。もう何度も聞いたような話を耳に入れるのも堪えないので、リモコンの電源ボタンをアヒッと押してパソコンの電源をアヒッと入れる。


ああ、これ全部終わったら絶対にアヒアヒ食べて、好きなだけアヒアヒしてやるぞ。


さて、また気合いのスイッチをアヒッと入れてがんばりますか。


それでは皆さんもアヒアヒな夜をお過ごし下さい。

【about me…】

鈴木 翔

静岡県生まれ。東京都中央区在住。出版社や編プロに務めた後に独立。旅好きでこれまでに取材含めて40カ国以上に渡航歴あり。国際問題からサブカルまで幅広く守備範囲にしています。現在は雑誌、実用書などの紙媒体での編集・執筆だけでなく、WEBライターとしても様々な媒体に関わっています。ジャンルは、旅、交通、おでかけ、エンタメ、芸術、ビジネス、経済などノンジャンルでありオールジャンル。これまでの経験から「わかりにくいものでもわかりやすく」伝えることがモットーです。

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