中2になった姪っ子に伝えておきたいこと fromおじさん

もうすぐ夏ですね。

姪っ子からショートメッセージ届く

僕には姪っ子が3人いる。兄の子が2人、姉の子が1人。どの子も「おじさん似だね」なんて一度も言われたことがないであろうかわいい子。一番上の子は姉の子で、今年で中学2年生。1歳になる前から僕の実家に住んでいて、転職期間なんかで実家に一時戻った時は一緒に住んでいたから、ただの姪っ子よりつながりは強い(…と、おじさんは勝手に思っている)。独特の感性の持ち主(笑)で小さな頃はいろいろ手がかかったけれど、とても素直でいい子に育っている。



先日、その姪っ子からショートメッセージが送られてきた。地元で教師をしている僕の小・中学校時代の同級生が今年から姪の中学に赴任となり、なんと部活で入っている吹奏楽部の顧問になったそうな。彼とは中学時代にバレーボール部でともに汗を流した仲。同じ部活の友人が20年以上経って姪っ子の部活の顧問になるというのは感慨深いものがある。シンプルに嬉しい。

最近はこういう状況だから直接会うことは叶わないけど、たまにショートメッセージで話すようになった。この前は「ちゃんと漢字使えるようになったんだ、偉いね。成長だ」って送ったら「中2だもん」って、ちゃんと僕のつまらない冗談にも付き合ってくれるように。あっちは中2、こっちは“厨二”なので精神年齢的にはちょうどいい塩梅なのかもしれない。

ただ、きょうだいの子とはいえ、やはり自分の子ではないので、教育に関わるようなところでは僕の意見を伝えないようにしてきた。それは親がやるべきことであって、おじさんが無責任なことを言っていい領域ではないと思っている。「それをしたいなら自分の子を持て」と自らを制している。

それでも今の彼女への思いをここに認めるくらいはいいだろう。家族の誰も見ていないことだしね。

伝えたいことをひとつに絞るとしたら

伝えたいこと。ちょっと考えるだけであれやこれやと浮かんでくる。でも、こういうのも仕事と同じでシンプルイズベスト。要点をより短い言葉で伝えられればそれに越したことはない。

僕の思いをワンセンテンスで表現するとしたら、どう伝えるだろう。うーん、だいぶ理屈っぽい言い方かもしれないけど、

「勝手に動いてくれる世界ではなく、自分が動かないと変わらない世界に身を投じなさい」

ってことかなぁ。

もう少し平易的な表現にすると「ゲームやスマホの中の世界じゃなくて、現実の世界に飛び込んでいきなさい」ってことね。

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テレビやゲームやYouTubeをはじめとするオンラインの世界が悪いとは言わないけれど、そういったものは自分が求めなくても歳を重ねるにつれて自然と目の前にやってくる。そして勝手に変わる世界は自分に直接的な痛みや悲しさがないから、だいたいは楽しい形で終わる。

一方で、知らないところを旅するとか、スポーツや趣味に没頭するとか、興味ある学びを追及するとか、手や肌で感じる体験は自分から手に入れようと動かないとやってこない。その上、旅を例にとっても、現地に行かなくても大体のものは見られるようになった時代であっても、熱さとか風とか匂いとか、周りの人の生きた呼吸とか生み出される音とか、やはり現地に行かないと感じられないものはある。

さらにリアルな世界とバーチャルな世界の決定的な違い。それは意思決定の数だ。リアルな世界は自分で選択することの連続。そもそも目標に向かって動き出すこと自体が意思決定を伴うけれど、どの選択肢が自分にとってベストな道か常に判断を迫られることで「自分で考える」力を身に付けてほしい。時には痛い失敗もするけれど、成功から得られる学びもある反面、失敗から得られる学びもとても大きな価値があると僕は思っている。



自分自身、「旅」と「仕事」を両立させながらいろんな意思決定に迫られてきた。今の自分の生き方が素晴らしいかどうかはわからないが、誰かが作っている世界に身を投じるよりも自分が世界を変えていく方がずっと楽しい人生だということは断言できる。きっと僕が背中で語れるのはそれくらいだ。

女の子に苦しいとか悲しいとか、そういう経験をして欲しいというのはちょっと酷いアドバイスなのかもしれない。でも、人の痛みがよく分かる心根の優しい子だけに、いろんな場面でいろんなものを見て、その本質をしっかり活かせるような道を歩んで欲しいというのがおじさんの願いだ。

今日はただの備忘録的な話だった。ただ、もし僕に何かあったとしても、彼女がいつかおじさんの名前をサーチ(おじサーチ!)してくれればこの話を見てくれると思うので、こういう話を残しておくのは大事なことなのかもしれない。

【about me…】

鈴木 翔

静岡県生まれ。東京都中央区在住。出版社や編プロに務めた後に独立。旅好きでこれまでに取材含めて40カ国以上に渡航歴あり。国際問題からサブカルまで幅広く守備範囲にしています。現在は雑誌、実用書などの紙媒体での編集・執筆だけでなく、WEBライターとしても様々な媒体に関わっています。ジャンルは、旅、交通、おでかけ、エンタメ、芸術、ビジネス、経済などノンジャンルでありオールジャンル。これまでの経験から「わかりにくいものでもわかりやすく」伝えることがモットーです。

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