多様性よ、いずこへ…各新聞社の「オリンピック総集編本」の表紙を比較してみた

今日、書店の前を通り掛かったら新聞各社が発行する東京五輪の総集編本が出ていた。

先に書店で、朝日新聞(週刊朝日増刊)と毎日新聞(ザンデー毎日増刊)を見つけて、その後にコンビニで読売新聞のものを見つけた。見比べてみるとどれが欲しいかは歴然だった。

まぁ、自分が作ったものにケチつけられることがいかに気分悪いかは身を沁みて解っているので、同業の他人が作ったものを批評するのは気が向かないが、雑観だけを軽く述べたい。なお、終わったことの後付け感動ストーリーにはまったく興味がないので中身は見ていない。あくまで表紙だけを見比べて、直感でどれが欲しいと思ったかの話である。

まずは読売新聞から。

日の丸の中にメダリストたちの歓喜の瞬間を盛り込んだデザイン。これは作り手の思いが感じられて素敵な表紙だと思う。水泳二冠の大橋悠依選手をメインに男子体操総合の橋本大輝選手、卓球の“みまじゅん”に柔道の阿部一二三・詩きょうだい、そしてスケボーの堀米雄斗選手。個人的にはソフトボールとか空手の喜友名諒選手とかスケボー女子たちとかも入れて欲しかったけど、そのあたりは競技の格によるところか。金メダリストがこれだけ多いと編集者も大いに悩んだことだろう。



タイトルもおそらく特色を使って「金」色が目立つ(そういえば、昔、ラーメン本のタイトルを金の特色にして、コストが上がって上司に怒られたなー)。タイトル上の「日本勢、史上最多のメダル獲得!57年ぶりの夏季大会の名場面を詳報」、サブタイトルの「激闘の記録」という文言も高揚感がある。緊急事態下のオリンピックということで華美になり過ぎないよう上品にまとまっている印象だ。

続いて、朝日新聞。

これだけ日本人金メダリストが出たのに阿部きょうだいだけ…。まぁ、リオ五輪の総集編を調べてみると、ここは内村航平選手だけのまったく同じデザインなんだが…にしたってさあ。とにかくタイトルが小さい。そして「TOKYO」の文字が薄い。そして一二三選手から漂う“おまけ”感。前例に従え…なのかもしれないが、他でもない自国開催だけに、もっとスペシャル感を出せなかったものか。

そして毎日新聞。

え、阿部詩選手オンリー? デザイン的にも朝日新聞とほぼおんなじで、言葉は悪いですが「詩ちゃん出しとけば売れるだろう」っていう下心が見え透いてしまう。最初から最後まで出番の無かったミライトワがちゃっかり出ているのは評価するが(笑)、詩ちゃんのグラビア本でもあるまいし、もうちょっと頭捻れなかった? 今大会いろんなところでしきりに言われていた多様性とやらは、いずこへ…。

朝日、毎日ともにタラシの文言もなく詩選手のスマイル頼み。開幕前から開催反対だった二紙だけに、気持ち的に行ききれず“やっつけ感”になっちゃったのかなぁ。

速報だから時間がなくてこういうもんだろう……みたいに思うかもしれないが、表紙は雑誌の顔。各社とも与えられていた時間は同じという中で、少なくとも読売の表紙からは編集者の熱意が感じられた。

ただ中身は見ていないから、全体的な評価は違うのかもしれないけどね。
今回は本当に雑記であった。おわり

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