家で「水出しアイスコーヒー」作りにチャレンジしてみた

これは外のコーヒー

子どもの頃から飲み物はアイスドリンク派だ。お茶どころ静岡の生まれだけど、熱いお茶はあまり好きではない。食事の時はお茶ではなくて水か冷茶、もしくは烏龍茶と決まっている。僕にしか分からない感覚だろうけど、熱い飲み物は水分を摂った気がしないのである。

カフェでもアイスコーヒーしか頼まない。たとえ冷たいコーヒーなんて邪道だって欧米人から言われても、どうしても他人に合わせなければならない時などを除いて冬でも熱いコーヒーは飲まない。

暑い時期は余計にアイスコーヒーが飲みたくなる。でも、勝どきという陸の孤島のはずれのはずれに気軽なカフェなんてない。最寄りとなる駅前のドトールまでは自転車で5分ほどの距離。やや遠いというのもあるが、それ以上に駅前に着の身着のままの格好で行くのは少し恥ずかしい。

スーパーで売っているペットボトルのコーヒーは、工場生産っぽい味が好きになれない(カフェで出しているのも大体は店で淹れていないと知っているが)。そうなるとコンビニコーヒーが一番手っ取り早いが、コンビニまで行くのが面倒くさい。たぶん、いろいろ矛盾しているけれど、要は家でコーヒーを飲むのに外まで買いに行くのが嫌なのだ。



では、買いにいくのが嫌なら自分で作るしかない。食生活を豊かにするなら自分の腕を上げるのが一番早いというのは自炊の時と同じ。でも、今までアイスコーヒーを家で作るなんて考えたことがない。そういうわけでネットで調べてみると、おおまかに次の2つの方法があることが分かった。

①濃い目に淹れたホットコーヒーに氷を入れて急速に冷ます。

②専用のポットを使って水出しで作る。

たぶん、コンビニで買うアイスコーヒーは①の作り方に基づくものだろう。でも熱いコーヒーを冷ますって結構な量の氷が必要じゃありませんかね? 結局、冷凍庫の氷じゃ間に合わずに市販の氷を買ってこなきゃいけない気がする。こちらは外に出たくないのに、そいつは本末転倒というやつですわ。

よって、僕のニーズに適しているのは②の作り方だと思ってAmazonで「水出し コーヒー」と検索したら、HARIOの「水出し珈琲ポット ショコラブラウン 8杯用」というポットが一番最初に出てきた。値段も900円程度と大した値段じゃなかったので、迷わずすぐにポチった。

(パッケージ、写真撮り忘れたのでAmazonの商品ページから拝借)

翌日届いたので、さっそく試しに作ってみた。

水出しコーヒー。最近では「コールドブリュー」とも言うが、Amazonのメーカー説明には次のように書かれている。

【コールドブリューとは】
お湯ではなく”水”で淹れる低温抽出方法です。挽いたコーヒー粉を水に浸して抽出します。

【コールドブリューの特長】
苦味がすくなくまろやかな味わいです。高温による酸化を防ぎ、苦味や渋みのもとになる「タンニン」や「カフェイン」が溶け出しにくいので、苦味雑味が抑えられたまろやかな味わいとなります。

作り方は超簡単だ。

ポットの蓋を開き、内側のカゴ(ストレーナーというそうだ)いっぱいに粉コーヒーを入れ、その上から冷水をドリップするように流し込む。そしてポットいっぱいに水が入ったらカゴの中を軽くスプーンでかき混ぜ、蓋をかぶせて冷蔵庫で冷やすだけ。約8時間経ったところで内側のカゴを取り出して完成だ。1回で1リットルのアイスコーヒーを作ることができる。

【最新ブログ-SUZUKISHO.com】

説明書では深煎りの中細挽きの粉を推奨している。アイスコーヒー用ではないが、たまたま家にあった粉がそれだったので、はじめはそれを使って作ってみた。



しっかり8時間待ってできあがったコーヒー。氷を入れてさらに冷たくして飲むと、キーンと涼しくなるおいしさ。煮出す必要もなく、ポットに水を入れるだけでこんなおいしいコーヒーができるなら、もうカフェに行かなくてもいい。

だがしかし、もうカフェに行かなくてもいい……? いや待て、カフェに行かなくてもよくなってしまうのは、それはそれで困る。だって、僕がカフェに行くのはコーヒーを飲みに行くことだけが目的ではなく、自宅作業で煮詰まった時の気分転換でもあるのだから。

何かを得れば何かを失うってこういうことか……なんて悩みが一つ増えてしまったわけだが、とりあえず前の日の夜に仕込んでおけば、翌朝には美味しいアイスコーヒーが飲めるというのは最高だ。おうち時間がまたひとつ豊かになった気がする。おわり

【about me…】

鈴木 翔

静岡県生まれ。東京都中央区在住。出版社や編プロに務めた後に独立。旅好きでこれまでに取材含めて40カ国以上に渡航歴あり。国際問題からサブカルまで幅広く守備範囲にしています。現在は雑誌、実用書などの紙媒体での編集・執筆だけでなく、WEBライターとしても様々な媒体に関わっています。ジャンルは、旅、交通、おでかけ、エンタメ、芸術、ビジネス、経済などノンジャンルでありオールジャンル。これまでの経験から「わかりにくいものでもわかりやすく」伝えることがモットーです。

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