在宅勤務が増えた最近のお悩みごとについて 《電話篇》
在宅中にやってくる仕事の電話に…
私、フリーランスなので基本的に在宅勤務なのですけど、そんな身でも外出自粛傾向の中ですっかり家にいながら仕事をすることが増えた。
取材はセッティングされた場所で行うことが多く、それ以外はパソコンひとつあればできてしまう仕事なので、世間に在宅勤務が浸透したからといってそんなに何かが不便になったということはないが、もともと感じていたお困りごとで顕著になったことがひとつある。
それは在宅中の電話の声色についてだ。
私は状況によって2段階の声色がある。
①家にいる時のちょっと鼻にかかったような低い声
と
②外にいる時の高音で周りによく通る声
発声のしかたでいうと、腹から出ている声か、そうでない声かという違い。
外にいる時はいろんなノイズがあって①の声では周りの音に同化しやすいと自覚しているので、自然と一段高くなって②の声になる。家にいる時はその必要もないので、実家で家族なんかと話す時も①の声だ。ただ特に意識して使い変えているわけではないので、①も②も僕の本質だ。声色が違うからといって頭の中で考えていることは変わらない。たぶん同じような感じの人は多いとも思う。
両者の差が自分が思っている以上にあるのか、外にいる時の僕を知っている人から電話がかかってきた際に、あまりに声が低いと相手を驚かせてしまうことがある。
いきなり電話がかかってきて(電話なんて大抵いきなりかかってくるものだが)、①の声で「もしもし」と出ると「寝てました?」とか「体調、大丈夫ですか?」とか言われてしまったり…。在宅時でもそこら中の男性が会話する時と遜色ないトーンの声色で話していると思うが、外にいる時とのギャップゆえに誤った印象を与えてしまうのだろう。
声張れよ…って言われてもさ
…とはいえ、「寝てました?」くらいは冗談として受け取るとして、実際の経験上もある「怒ってる?」とか「機嫌が悪い?」といった不快感混じりの反応には、こちらもおやおや…と笑えない感情を抱かなくもない。
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断じて言っておくと、仕事相手含む知人から電話がかかってきて急に不機嫌ということはない。ビジネス上で「電話不要論」なんていわれる時代だけど、たまに電話で話して心のスキンシップを図ることは大切だと思っている。ただ、だからといってシーンと静まった室内で必要以上に声を張らない。何より外にいる時のトーンで話すと、スポーツで鍛えた(笑)周囲にかなり通る声ゆえに近所迷惑にもなりかねない。電話で会話するのに不便のないトーンで話していればいいのではないかと思っている。
相手があることだから声張れよ…って言う人もいるだろうけど、それに対して一点だけ言いたいのは、
僕はサービス業じゃない
あくまで作ったものや書いたものの成果物によって喜んでいただくのが本分なので、接客業や営業職のようなサービストークでお客様に喜んでいただこう…みたいな精神までは持ち合わせていない。そのあたりは頑固とか偏屈なのかもしれないが、“仲間”と思っている相手に対して声色を変えて自分を偽っている感じが好きになれないのである。近しい人ほど素の自分を知って欲しい。
しかしながら、何もしないのはそれも相手への敬意に欠けるので、自分なりに自然と大きな声で電話に出るための改善策をいろいろ試してはいる。電話に出る時は部屋の窓を開ければいいんじゃないかとか、常に室内にカフェミュージックみたいな音楽を流していたらいいんじゃないかとか…。
電話で話すのは嫌いじゃない…というか、むしろ好きなんだけど、ここは本当に悩みの種である。
【about me…】
鈴木 翔
静岡県生まれ。東京都中央区在住。出版社や編プロに務めた後に独立。旅好きでこれまでに取材含めて40カ国以上に渡航歴あり。国際問題からサブカルまで幅広く守備範囲にしています。現在は雑誌、実用書などの紙媒体での編集・執筆だけでなく、WEBライターとしても様々な媒体に関わっています。ジャンルは、旅、交通、おでかけ、エンタメ、芸術、ビジネス、経済などノンジャンルでありオールジャンル。これまでの経験から「わかりにくいものでもわかりやすく」伝えることがモットーです。