【猫】トルコで出逢った今日のにゃんこ・前篇〜夜明け前のカッパドキアで

午後に日本を経ち、モンゴルのウランバートルを経由して、トルコに着いたのは現地時間の翌日午後。ウランバートル空港で一泊しているとはいえ、ここまでの移動時間は既に30時間を越えている。ようやく2日ぶりにゆっくり横になれる!
…とはいかないのが、私の旅なのである。
メシも食わずにイスタンブール空港からそのままバスターミナルに直行。着いた初日からカッパドキアまで深夜バスで約12時間の移動だ。ここまで過酷な移動になったのは、コストよりもスケジュール的な理由。飛行機を使っても費用はさほど変わらないのだが、それだと今日中にちょっと近くの空港までは行けても翌朝の日の出にカッパドキアまで辿り着ける手段があるか分からない。ならば早朝着のバスで直接乗り込んだ方が、目的を叶えるには確実だ…と考えた末の選択である。
そしてカッパドキアの観光拠点であるギョロメに着いたのは朝の4時過ぎ。ここは既に移籍エリアの中にあるそうだが、まだ眠りの中にある村は街灯こそあれ周囲真っ暗で、カッパドキアの「カ」の字も見えない。何よりカニより
とにかく寒い。
体感でしかないけど、マイナス5度はいっちゃってる。対して、俺は長時間外にいるのは5度くらいが限度の装備だ。世界的観光地なんだから24時間営業のマクドナルドくらいあるだろ……って軽く見て何も調べすに来たけど、マックどころか寒波を凌げるところがない。村の中心部を一周してみたが、暖を取れるような場所はなく、結局バス停のベンチに戻り、寒さに震えながら、日の出を過ごす場所の作戦会議を開くことにした。
すると、スマホで地図を探る僕のもとに、そいつがひょっこり現れた。

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にゃ〜ん。
声が聞こえて足元を見ると、
猫?
野犬が寄ってくるのは海外ならよくあるケースだけど、野猫が来るのはなかなかないぞ。いや、猫の場合、野猫じゃなくて野良猫か。てか、これが犬だったら、噛まれるかもしれない恐怖で一目散に飛び去っているところだ。

ところでこの猫、足で追い払っても簡単に逃げない。それどころか、また「にゃ〜ん」って甘い声を出しながら首をくいくいっと動かして、言葉は分からなくても「なんかちょうだい」と伝わるそぶりを見せてくる。
だがなぁ、俺は今、すぐに食べられるものを持っていないんだよ。カバンの中にあるのは、お湯で溶かして飲むスープと、年越しのために持参した乾麺の蕎麦くらいさ。すまないな。
そんなダンディな感じで謝りの視線を送り、再びスマホをいじり始めたのだが、次に起こったことは意外であった。
何と、猫が我輩の膝の上に乗ってきたのである。
そして、さっきより近くの距離からくりくりっとした眼で僕を見つめて、「にゃ〜ん」と甘えた声。過去、旅先で現地の猫を写真に収めようとトライしたことは何度もあるが、猫とは人の気配を感じると逃げるのが当たり前の警戒心が強い生き物だと思っていた。それが、ここの猫の人懐っこさは何なんだろうという驚き。
そして、普段、動物どころか人から甘えられることすらない非会社員の独身男性からすると、そんなに甘えらえると愛着みたいのが出てきそうにならない気もしなくはない(←どっちだ?笑)。行ったことないから分からないけど、あざとい女子に優しくされてキャバクラとかにハマる男の心境ってこんな感じだったりするのだろうか。
これがこの旅初の猫とのファーストエンカウンター。国民性……というか“国にゃん性”が違うと、同じ生き物でも人との接し方がこうも変わるものかと思い知らされた初めての体験だった。【後篇につづく、たぶん】

about me
鈴木 翔
静岡県生まれ。東京都中央区在住。出版社や編プロに務めた後に独立。旅好きでこれまでに取材含めて40カ国以上に渡航歴あり。国際問題からサブカルまで幅広く守備範囲にしています。現在は雑誌、実用書などの紙媒体での編集・執筆だけでなく、WEBライターとしても様々な媒体に関わっています。ジャンルは、旅、交通、おでかけ、エンタメ、芸術、ビジネス、経済などノンジャンルでありオールジャンル。これまでの経験から「わかりにくいものでもわかりやすく」伝えることがモットーです。
