【恐怖体験】深夜2時にインターホンが鳴り出して…

一人暮らしって自由に見えて何かと大変

一人で暮らしていると「自由でいいね」と言われることがよくある。一方で家庭持ちの友人から家族を理由に「俺の方が忙しい」感を出されることなんかもよくあったりする。

そして、この歳になると一人でいることに一種の悲壮感が漂って見えるのか、周りから「所帯を持て」なんてお説教も聞かれなくなる。「叱られるうちが花」とはよくいうが、そういう説教もなければないで刺激が足りなくなるので、たまには聞きたいと思ったりもする。

ただ、一人だから自由で時間がある…かといえば、そうであるようでそうでもない。仕事と家事を一切合切すべて一人でこなしていると、周りが思う以上にハードな毎日だと思う。特に、なるべく外食に頼らずに自炊中心の生活をしていると、次の食事のことが常に頭の中を回っている。



その上でイレギュラーなトラブルなんかもたびたび起こる。家電が故障したり、自転車がパンクしたり…。そういうのも自分一人で対応しなければならないので、本来やるべきことが何もできないまま、午前中からあれこれと用事をこなし、気付いてみたら夕方近くの時間になっているなんてことも…。

今日はそんな一人暮らしならではの、最近あった怖い体験の話をしたい。

時刻は丑三つ時。いきなりインターホンが…

先週末の深夜、ベッドにゴロゴロしながら音楽を流していたら、突然、部屋中にピーーーーーッという甲高い音が鳴り響いた。何事か?と飛び起きるようなアラート音。驚いて気が動転しているうちに鳴り止んだけど、再び音楽を付けると、ほどなくしてまた同じ音が鳴り響いた。



今度はやや冷静になって部屋を見渡してみると、インターホンのランプが点滅している。どうやら音の出どころはそこからで間違いないようだ。時間が時間だけに近所に住んでいる酔っ払いのイタズラか、それともウチの音楽の音がどこかに漏れていて騒音に対する無言の抗議か。そんなところだろうと思いながらインターホンを取ってみたが、「どちら様ですか?」と聞いても何の返事がない。

仕方なく恐る恐る玄関の魚眼レンズを覗いたけれど、やはり玄関の前には誰もいない…。

人為的であってくれればまだいいけれど、人の影がないというのは不思議しか残らない。そもそも玄関のボタンを長押ししたり連打としたとしても鳴らないような長音だし、もしも誰かがボタンを教えて逃げたとしても、“緋村抜刀斎(ref. るろうに剣心)”くらいの神速でなければ、近所の部屋の扉が閉まる音など何らかの痕跡が残るだろう。

時計はちょうど丑三つ時。誰も押していないインターフォンから謎の音が鳴るなんて…。

生まれつき霊感なんてからっきし無いけれど、これはまさかついに心霊現象との遭遇か?

そんな恐怖に怯える独り身アラフォー男子。ともかくこの状況で外に出るのはリスクがあるのでその夜は室内を明るくしたまま夜を明かしたのであった。

翌日の昼間も音は鳴り止まず…

結局、原因が解ったのは翌日のことだった。

朝起きて、物音ひとつ立てるのにも注意しながら朝食を作っていると、またあのアラート音が鳴る。今度は日中なので急いで玄関を開けてみるとやっぱり誰もいない。それよりも衝撃だったのは玄関のインターホンから外にも同じアラート音が出ていることだった。室内にいると自分の部屋の音で気づかなかったけれど、建物中に大きな音が響き渡っている。

ちなみにそんな音が鳴り響いていれば、普通は管理室から警備員が飛んでくるなり、周りの住民が心配して出てくるなり、警察に通報なんかがあってもおかしくないが、周囲からは何ひとつ反応がない。都心のマンションというのは、そういう人情が一欠片もない場所ではある。

自分の室内だけならまだしも、これだと周囲の部屋にも迷惑がかけてしまうので、とにかく何とかしなければならない。そういうわけで、まずはインターホンのメーカーを調べてコールセンターに問い合わせの電話をかけてみた。電話口のお姉さんにインターホンの品番と今の状況を伝えると、なんと、うちのインターホンはセキュリティインターホンというもので、室内のガス警報機と連動していて、警報機が反応した時にアラート音が鳴るということが解った。



ウチは自前の電気コンロを使っていて、建物に備え付けのガスコンロは一度も使ったことがないので、それだと何らかの誤作動ではないかとコールセンターの人は言う。

心霊現象みたいな原因不明の出来事ではないようでひとまずは安心したけれど、状況が解決したわけではない。とりあえずインターホンの周りを拭き掃除して綺麗にして時間をおいてみたけれど、それでも突発的に音が鳴る。やはりこれは一時的な誤作動ではないと思い、今度は管理室に電話をかけた。

ここのマンションは平日しか社員の管理スタッフがいないので、電話に出たのは外部委託スタッフのオジサン。内部を熟知していない人では少し心許ないのだけど、まずはここまでの経緯を伝えた。すると、話している間にも例のアラート音が…。

「この音なんだけど聞こえますか?」と僕。

それを聞いて「受信機の右上にあるボタンを押すと音が止まりますよ」とオジサン。

確かに、インターホンの右上には《非常 強く押す》と書かれたボタンがある。それまでは消して押しては思っていたボタンだけど、ここはオジサンの言っていることを信じて、ポチッと押してみる。すると…。

ジリジリジリジリジリジリ~!!!!

音は止まるどころか、今度は銀行強盗が来ちゃった時のような警告音が部屋の中にも外にも大爆音で響き渡る。マジかよ、と驚く僕。そして「すぐ、そちらに行きます」と管理室のオジサン。

どうにか、オジサンが来る前に音は止んでくれたけれど、もうこの時点で周りの住人からしたら僕は完全な“困ったちゃん”になってますわ。

そして、ひとまず音が止んだのを確認して管理室に戻っていったオジサンの話では、部屋の空気を入れ替えるか、ブレーカーを一度落としてみると誤作動が直るという。換気は常々しているので、言われた通りブレーカーを一度落として再び上げてみると、即座にまたピーッというあの音。

オッサン、つくづく外したアドバイスばかりくれるなぁ…(困)。



結局、もう一度オジサンが来て、電話で休日中の社員スタッフと連絡を取った結果、インターフォンの電源を切ることで応急処置とした。

「週明けの午前中に社員スタッフが来ますね」とオジサン。こちらの都合も聞かず、僕が平日の昼間に家にいることが当たり前というような顔で。まぁ、確かにその日の午前中は家にいるから、素直に「わかりました」というしかないのが、何となく悔しいところなのだが。

その後、機器のチェックとガス漏れ検診をしてもらい、結果的に警報機の老朽化が原因だとわかったけど。その間、管理会社やガス会社とやりとりをし、人を入れるために散らかった部屋を片付けたり、設備の交換作業などを待っていたら、結構な時間を取られることに。最初の話に戻ると、こういうのぜんぶ一人で対処しなきゃならない一人暮らしって結構ハードだね。

【about me…】

鈴木 翔

静岡県生まれ。東京都中央区在住。出版社や編プロに務めた後に独立。旅好きでこれまでに取材含めて40カ国以上に渡航歴あり。国際問題からサブカルまで幅広く守備範囲にしています。現在は雑誌、実用書などの紙媒体での編集・執筆だけでなく、WEBライターとしても様々な媒体に関わっています。ジャンルは、旅、交通、おでかけ、エンタメ、芸術、ビジネス、経済など様々。これまでの経験から「わかりにくいものでもわかりやすく」伝えることがモットーです。

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