【Twitterまとめ】2022年を写真で振り返ったら、ポエマーの詩集になってしまった…

2023年も高く飛べ!

コロナで一度ストップした時計が動き出し始めた反動もあってか、怒涛の勢いで過ぎ去っていった2022年。そうした中でもさまざまな出来事があり、毎日何かしらをTwitterでつぶやいてきた。



どんなことがあったかとスマホの写真アプリを見ながら振り返っていると、今年の出来事をひと月1枚ずつの写真で、大晦日に向けて1日1枚ずつTwitterに再投稿していこうと思いついた。

そうして、旅ではなく日常であったことから写真をセレクトして始めた「1日1枚ずつ、12枚の写真で2022年の12か月を振り返る」という短期特集。

とはいえ、単純に出来事をつぶやいていっても面白くないので、散文的なものを添えていくことにした。

楽しいことばかり並べても実態を伴わないリア充アピールに見えてしまうので、当初は、この一年に降りかかった笑える不幸を投稿していくつもりだった。

しかし…、やっていくうちに出したい写真とコンセプトにズレが生じ、その結果、あることに気づいてしまったのである。

俺、ポエマーになってねぇか

一応、文章を生業としているものとして、ひとつやらないと決めていることがある。それは、他人が理解できない“ポエム”は書かないということだ。

いや、ポエム=詩も文章のジャンルのひとつである。そこへのリスペクトはある。むしろ、あるがゆえに、今の領域(≠創作)で生きている自分が手を出しては行けないジャンルという畏怖があるのだ。

まぁ、ともかく、せっかく12ヶ月シリーズでまとめたので、ここにもひと綴りで転載しておこう。それでは1月からどうぞ!


1月21日 東所沢駅前の日高屋にて


1月。埼玉での取材帰り。

どこも時短営業で夕食難民になりそうなところ

駅前の日高屋に駆け込んで事なきを得たものの、

店にマフラーを忘れて閉店後に戻ってきた時の私の視点。

誰も気付いてくれない。



2月13日 自宅への帰路


2月。急な雨に打たれた帰り道。

近所のスーパーに入ろうと自転車を降りようとしていたら、

向こうでズブ濡れになった犬が

ポールに繋がれたままこっちを見ている。

その様子に不思議なシンパシーを感じたが、

買い物を終えると彼はそこにいなかった。



3月10日 作業中のマクドナルドで


3月。初めてノイキャンイヤフォンというものを買って嬉しかったけど

たったひと月で片方を築地大橋の下に落として、

左耳だけノイズ入ってくるようになったよ。



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4月8日 新橋の繁華街にて


4月。まだコロナの厳戒態勢が続く中、

仕事用の夜景を撮影に行った帰り道。

多くの人の溜息を吸い込んだ空気を吸い、

ネオンの光を受けて旨みを増す干物というものを

一度喰らってみたいと思ったとか思わないとか。



5月8日 営業前の築地すし○んまい


5月。たしか朝まで新宿にいて、自転車で帰ってくる途中。

「私は誰でしょう?」クイズをやるんだったら

隠す部分は逆じゃね?って思った一コマでした。

来年のマグロ初セリでは姿をお目にかかれるのでしょうか。



6月9日 おだいばビーチにて


6月。たくさん写真を撮っていると、

たまに偶然写り込んだものが主題になってしまうことがある。

ロスジェネ風に言えばトレンディー、

ミレニアル世代風に言えばアオハル。

俺が撮りたかったのは砂浜と橋。



7月22日 上野公園の野球場で出会う


7月。歴史的猛暑だった今年の夏。

前を通った野球場のネットに人の顔が見えた。

暑さにやられたか、

それともシックスセンスの目覚めかと心震えたが、

彼は何も語ることなく、ただただ笑っていた。

あの時一度きりで、同じ体験をしたことはない。



8月27日 芝公園から東京タワーを見上げて


8月。緑あふれる景色というのは、

得てして我々の心に落ち着きを与えてくれるものだが、

時に心をざわつかせる緑の風景があることを知った。

いくらなんでもモッサモサしすぎやろ!






10月1日 高橋是清翁記念公園にて


9月。人類で初めて宇宙に飛んだ人は

「地球は青かった」と言ったそうだけど、

1メートル半少々の高さから地球を見下ろした

緑の円が見えた僕は、

まだまだ重力に引っ張られた人間なんだと思った。



10月6日 お台場の観覧車跡を見上げて


10月。かつてお台場の太陽だったものが輝きを失い、

解体されていく姿を闇の中に見つけ、

いろいろな光が失われていった、

この一年のメタファーであるかのように感じた。

光のない夜景。



画像

11月23日 松屋銀座入り口で雨やどりをしながら


11月。振り返れば、あの歓喜が起こる直前の東京は雨だった。

雨降って地固まる、あるいは止まない雨はない、

そして、強い雨が収まった後にやってきたのは、

広い範囲のニワカ雨。



1月9日 赤坂見附駅近くの歩道橋上


12月。師走の風景を撮り歩いていたら、

まだ大晦日ではないのに、

深夜の歩道橋の上で、

新年の訪れを慶ぶかのような紅白のラインが見えた。

本シリーズこれにて完結。ブラボー!



以上、お恥ずかしながら12篇のポエムをお伝えしました。

さて、2023年はどういう年になるか。まぁ、序盤はいろんな意味の戦いが待っていることは承知なんだけど。また、機会があればポエムります。

それでは今年もよろしくお願いします。


【about me…】

鈴木 翔

静岡県生まれ。東京都中央区在住。出版社や編プロに務めた後に独立。旅好きでこれまでに取材含めて40カ国以上に渡航歴あり。国際問題からサブカルまで幅広く守備範囲にしています。現在は雑誌、実用書などの紙媒体での編集・執筆だけでなく、WEBライターとしても様々な媒体に関わっています。ジャンルは、旅、交通、おでかけ、エンタメ、芸術、ビジネス、経済などノンジャンルでありオールジャンル。これまでの経験から「わかりにくいものでもわかりやすく」伝えることがモットーです。

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