新潟市の古町で迷い込んだドトールコーヒーが、純喫茶的なレトロ空間だったのであーる

格子模様の床とか、丸テーブルとか

吾輩、取材さえ終わっていれば、どこにいても仕事ができてしまう身分なのであーる。

そんな中、新潟市に滞在中、仕事相手からすぐに電話で話したいことがあるとメールがあったのであーる。

とはいえ、外はなかなかの寒さで、どれくらいの長さになるか分からない会話を始めるのも恐ろしいものがあーる。

そういうわけで、どこか落ち着いて話せる場所を…と思い、古町をしばらくウロウロしていたら適当なドトールコーヒーが目に入ったのであーる。



ただ、入り口は至って普通のドトールなのだが、なんか俺の知っているドトールと違ーう。ドトールなのに純喫茶の雰囲気を醸していーる。



とりあえずホットコーヒーを買って、木の手すりのある階段で2階に上がると、左手にはゴシック建築の窓のような大きな鏡。右手の壁には、明らかにここがドトールになる前からあるに違いない、随分と退色した西洋画がかけられている。近くには丸テーブルの上にハットを置いて、小説を開く紳士の姿。店内に流れる音楽もレコードから流れてくるようなクラシックな響きで、すごくレトロな空間なのであーる。



空いている席を見つけて、電話の前に話す内容をリマインドしようとパソコンを取り出そうとすると…、何か一人場違いな気持ちがすーる。

周りを見ると、本を読む人、教科書を開いて勉強する人、何をするわけでもなくコーヒー片手に佇むご婦人…。何だかデジタルガジェットを取り出すこと自体を憚られるような空気が流れている。まさに、そういうところも純喫茶的なのであーる。

近くの貼り紙には「携帯電話で話す時は周りの迷惑にならないように」の注意書き。いや、例え、それがなくても電話をするなんて御法度のような感じであーる。

そうとはいえ、こちらも急ぎの用件があるゆえ、こそこそっとスマホを出して、背中を丸めて電話をかけたのであーる。


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ちなみにドトールには「ドトール珈琲農園」なる純喫茶的な業態があるそうだが、ここはそういう意図的に作られたオシャレ純喫茶感とは違う。古めかしい、確かな歴史の蓄積を感じる空間なのだ。きっと、もともと個人経営の喫茶店があった場所を、そのまま居抜きで改装したのだろーう。



できれば、ちゃんと写真に収めておきたい空間だったが、やはり許可なしにカメラを出すのも躊躇する空間だったので、こっそり撮らせていただいーた。コーヒーを交えたカットを撮り忘れーたのが、痛恨の極ーみなのであーる。

【ドトールコーヒーショップ新潟古町通り七番町店】

https://shop.doutor.co.jp/map/1010098



【about me…】

鈴木 翔

静岡県生まれ。東京都中央区在住。出版社や編プロに務めた後に独立。旅好きでこれまでに取材含めて40カ国以上に渡航歴あり。国際問題からサブカルまで幅広く守備範囲にしています。現在は雑誌、実用書などの紙媒体での編集・執筆だけでなく、WEBライターとしても様々な媒体に関わっています。ジャンルは、旅、交通、おでかけ、エンタメ、芸術、ビジネス、経済などノンジャンルでありオールジャンル。これまでの経験から「わかりにくいものでもわかりやすく」伝えることがモットーです。

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