環境?静かさ? 僕が「勝どき」に住み始めた理由。その決め手は
勝どきいいとこ一度はおいで
今日は「なぜ僕が「勝どき」に住み始めたのか」というテーマでゆる~く語ります。
上京して初めて住んだ練馬、中央線沿線に憧れて選んだ中野を経て、ここ勝どきに住んで既に2年半。なんで勝どきを選んだかといえば、前に住んでいた中野のアパートをある事情でやむなく引き払うことになり、どうせ引っ越すなら中野以外と考えたけれど中野より便利な環境を探すのが難しく、ならば生活の色をガラッと変えようと思って選んだのが勝どきだったのです。
勝どきと聞くと、多くの方は“こち亀”の名作エピソードに登場する「勝どき橋」を思い出すかもしれません。勝どきは山手線だと有楽町駅を降り、銀座、築地を抜けて勝どき橋を渡った先の湾岸地域の一区域です。お隣にはもんじゃストリートで有名な月島があります。
山手線の東側に住むのが初めてのこと。こちら側には仕事でたまに来る程度だったので、最初は自転車でどこを走っても新鮮でした。そして、住み始めると自然とこちら側での仕事が増えて、西側の方にはほとんど行かなくなるから不思議。
そして、名刺に「勝どき」とあると仕事先の方々からも 「タワマンですか?」 ってよく聞かれますが、私にそんな財力はありません(笑)。というか、ヒコーキの上を除いて高所恐怖症なので、ウン十階建てのタワマンとか住めませんね。
同じくよく聞かれるのが 「勝どきって住みやすいですか?」 という質問です。
勝どきの住みやすいポイントは?
比較的新しい街なので清潔な環境だし、水辺が近くてランニングできるような場所が多いし、夜の駅前で沈没してる酔っ払いはいないし、間違いなく住みやすいは住みやすいんですが、何か自分の中にある決め手を表現するのが難しい。それで、どうにかそれを説明しようと頭をひねってひねって捻り出したのが
「中途半端に不便」
という理由です。
中野では南口側に住んでいたので、家から5分も歩けばサンモールのアーケードがあって何でも揃っていました。ただ便利すぎるのも考えもので、例えば、近所にスーパーが6つくらいあってブロードウェイの地下にも生鮮食品店があるけど、「さて今日はどこに行こう?」みたいことで悩むのって少しずつ積み重なると結構大きなストレスになると思うんです。
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その点で比べてみると、勝どきはお店の数が少なくてスーパーも倉庫街に近いウチの近所には24時間営業の店がひとつだけ。徹夜作業の後などにお腹が空いていても近所では松屋しか空いていない。何もないわけではないけど選択肢は少ない。20代の頃はガチャガチャした街が好きだったけど、30代だったらこれくらいシンプルな暮らしがいいなと。
そして何か特別なものが欲しい時は自転車で行ける範囲に銀座があるし、築地に行けば新鮮な刺身が手に入るのも勝どきのいいところ。すなわち、近所は不便だけど、ちょっと遠くに便利があるというのが「中途半端に不便」ということの意味なんです。
まぁ雨の日じゃなくて風がとにかく強いし、ファミリー層ばかりのエリアなので刺激がないというところもありますが、一度住んでしまうとなかなか別の場所には移れないエリアだと思います。
観光名所はひとつもありませんが、住むなら間違いなくおすすめの街ですよ。
【about me…】
鈴木 翔
静岡県生まれ。東京都中央区在住。出版社や編プロに務めた後に独立。旅好きでこれまでに取材含めて40カ国以上に渡航歴あり。国際問題からサブカルまで幅広く守備範囲にしています。現在は雑誌、実用書などの紙媒体での編集・執筆だけでなく、WEBライターとしても様々な媒体に関わっています。ジャンルは、旅、交通、おでかけ、エンタメ、芸術、ビジネス、経済などノンジャンルでありオールジャンル。これまでの経験から「わかりにくいものでもわかりやすく」伝えることがモットーです。