【ヤットさん加入記念】ジュビロ磐田ファン歴25年の男が選ぶ歴代「胸アツ」補強Best5

芸能人もスポーツチームもこれといって特定の“推し”を持たない僕だけど、Jリーグだけは地元のジュビロ磐田を応援している。「野球不毛の地」に育って初めて見たプロスポーツは小学校の頃に開幕したJリーグの磐田戦だった(ジュビロは開幕2年目から参入。当初はリーグ戦のチケットがプレミア化して、初めて観戦したのは1995年プレシーズンのウクライナ・ディナモキエフ戦)。

ところが去年チームは2度目のJ2落ち。1年での返り咲きを狙う今季も前半戦を10位以下の低調な形で折り返して、これは今年の昇格は難しいかと思っていた。そんな矢先、昨日の朝に驚きのニュースが飛び込んできた。

『G大阪・遠藤保仁、出場機会を求めてジュビロ磐田に期限付き移籍』

マジか。前夜の石原さとみ結婚のニュースに続いて、24時間内で2度目の「マジか」である。
(その陰で起こった監督交代のニュースには触れないでおく)

遠藤選手といえば、言わずと知れた日本を代表するレジェンド選手。今年で40歳を迎え、衰退期にあるとはいえ、ファンの心は自然と高まる。そして1部昇格に黄色信号が出ている現状でも、こんな形でジュビロが世間の注目を集めるのは嬉しい。

こんな感触は中村俊輔加入以来だな…なんて思っていたけど、いわゆる「黄金時代」の印象が強いジュビロだが、過去にもこういう“胸アツ”補強をしている。今日はそんなジュビロ磐田の個人的な胸アツ補強Best5をカウントダウン形式で紹介したい。

ちなみに胸アツレベルを判定する条件は次の3つ。

1.世界や日本を代表するスター選手であること

2.他チームの象徴的な選手であること

3.移籍してきた当時のチーム状況

先に断っておくと、あくまで補強時点で「胸アツ」なランキングなので、加入後の活躍については加味しない。それでは5位から発表していこう。

【第5位】駒野友一、今野泰幸、松井大輔、大久保嘉人

ポジション サイドバック(駒野)、ミッドフィールダー(今野、松井)、フォワード(大久保)
在籍期間 2008年~2015年(駒野)、2014年~2017年8月(松井)、2018年6月~2019(大久保)、2019年7月~現在(今野)

いきなり4人まとめてかい!とお叱りを受けるかもしれないが、同率5位として選出させてもらった。偶然にも「アテネ世代」の4人。チームへの貢献度からすると8シーズンに渡って在籍し、J2時代も含めて250試合以上を戦った駒野選手をここに含めるのはリスペクトを欠くかもしれないが、移籍時のインパクトで判定してこの順位にした。今野は怪我で今季前半戦を棒に振ったが、ガンバ時代もチームメートだった遠藤の加入で息を吹き返すような活躍を見せてほしい。

【第4位】サルヴァトーレ・スキラッチ

ポジション フォワード 
在籍期間  1994年~1997年
前所属   インテル(イタリア)

Jリーグ加入当初の大型補強。頭抜けた決定力だけでなく、どこか哀愁帯びたヘアースタイルの伊達男としても注目された世界的ストライカー。最初に説明したディナモキエフ戦の試合中に、シュートを外した時、ゴール裏の観客席から「ハゲラッチ~」と叫んだら睨まれた(許せ、当時の私は小学生)のをよく覚えているけど、彼がユーべやインテルに所属していて、1990年のW杯で得点王を獲得した世界のレジェンド級プレーヤーだと知るのはその後のことである。

【第3位】川口能活

ポジション ゴールキーパー 
在籍期間  2005年~2013年
前所属   ノアシェラン(デンマーク)

黄金時代後に新しい時代を告げるかのごとく、いわゆる「オシム・チルドレン」で日本代表にも選出されていたジェフの村井慎二、茶野隆行、そして韓国代表の伝説的ストライカー、チェ・ヨンスとともに2005年に加入。ヨーロッパでの挑戦は残念に終わったが、高校時代に清商で選手権のスターになった川口が静岡のチームに“帰ってきた”ことが何よりも嬉しかった。クラブより代表の活躍が記憶に残るという良くも悪くも華がある選手だったが、怪我のリハビリ中にありながら2010年W杯のメンバーに選出されたのも“胸アツ”な展開だった。

【第2位】ドゥンガ

ポジション ミッドフィールダー 
在籍期間 1995年~1998年
前所属  シュトゥットガルト(ドイツ)

サッカーに関心を持った僕が初めて見たW杯が1994年のアメリカ大会。ロマーリオが輝いたブラジル代表でキャプテンをしていた選手がジュビロに来るというニュースは今でも鮮烈に覚えている。当時まだ若手だった福西に怒鳴りつける鬼軍曹な姿は今でも語り草だが、間違いなく黄金時代を築いた貢献者の一人。

【第1位】中村俊輔

ポジション ミッドフィールダー 
在籍期間  2017年~2019年7月
前所属   横浜F・マリノス

そして、インパクトという点でいうと、やはり俊輔がトップだと思う。間違いなく日本の歴代プレーヤーで5本の指に入る伝説的プレーヤーであり、誰もがマリノスで現役を終えるだろうと考えていた象徴的な存在、そしてチームが低迷する中での電撃加入と3つの条件がハイレベルで揃っている。俊輔がボールを持つと何かやってくれそうな匂いは、今でいうとヴィッセルのイニエスタのそれに近いものがあった。特に2017シーズン第8節・鹿島戦のスーパーゴールは忘れられない。同年の順位を6位に押し上げる原動力になるなど、チームへの影響力も大きかった。

おそらくインパクトだけで見れば今回の遠藤選手の移籍は第1位の中村俊輔に並ぶレベル。今シーズン終了までの期限付き移籍なので何ともいえないが、もし奇跡的に昇格が果たせれば、来年以降も居続けてくれるんじゃないかという期待感も抱かせる。

何より黄金時代の生え抜きだけではなく、こういう世界や日本のレジェンドがOBの中にいるというのが誇らしい。サックスブルーのユニフォームを着た遠藤選手と一緒に後半戦で巻き返しだ!

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