地元の友人が東京へ遊びに来ないのは、意外にもアレが理由だった…

言わずもがなコロナ禍のおかげで東京から外に出ることも滅多になくなったし、反対に友人などが東京に来ることもなくなった。ここまで長引くと、自由に行き来していた頃がもはや懐かしい。

友人が出張なんかで東京に来る時は、できればお茶だけでもいいから会いたいと思っている。短い時間でも元気な顔を見ると、こちらが元気をもらえるからね。

しかし、どうしても一人、誘っても誘っても頑なに東京に遊びに来ない友人がいる。



その彼は小学校からの同級生で、一番長い付き合い友人といって過言ではない存在。
子供の頃から一緒に、ここでは書けないようなおバカなことをたくさんしてきた。

ちなみに地元の浜松から東京までは新幹線で片道1時間半程度。大人になればそんなに遠い距離でもないし、日帰りでも十分に遊べる。

「地元で遊ぶのも飽きたから、たまにはこっちに遊びに来いよ」って何度も声をかけたけど、全然話に乗ってこない。十代でスポーツカーに乗っていたような車好きだから「高級車のショールームあるぞ」とか、スポーツ少年団のコーチをしているから「ジャージが安く買える店あるぞ」とか、いろいろ甘い囁きをしてみるのだが、う〜んう〜んと乗らない感じ。みんな、これだけ言えば、だいたい何かひとつはヒットするんだけどな。

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そして、あれやこれやとあげてみてもやっぱりダメ。もはや僕の人徳のせいくらいしか考えられない感じなので、正直に理由を聞かせてくれと問い詰めてみたら彼からこんな言葉が返ってきた。

「新幹線の乗り換えが分からないから東京まで行けるか分からない」

……、は? 何ですと。

確かにほとんど車でしか移動しない人だから分からなくもないが、静岡から東京までなら新幹線に乗り換えなんてありませんから〜、残念(by ギター侍)。

こだまでもひかりでも、浜松には停まらないのぞみでも、東京行きに乗っておけば必ず東京駅に着くぞ。東京が終点だから万が一寝過ごしても乗り過ごすことはないぞ!

そんな風に一生懸命説明したんだけど、結局彼が東京に遊びに来たことは一度もない。

やっぱり人徳の問題かなぁ。笑

【about me…】

鈴木 翔

静岡県生まれ。東京都中央区在住。出版社や編プロに務めた後に独立。旅好きでこれまでに取材含めて40カ国以上に渡航歴あり。国際問題からサブカルまで幅広く守備範囲にしています。現在は雑誌、実用書などの紙媒体での編集・執筆だけでなく、WEBライターとしても様々な媒体に関わっています。ジャンルは、旅、交通、おでかけ、エンタメ、芸術、ビジネス、経済などノンジャンルでありオールジャンル。これまでの経験から「わかりにくいものでもわかりやすく」伝えることがモットーです。

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