我が家のIHコンロが故障したので、ちょっと分解してぶっ壊してみた。
子供の頃、家が商売をしていて、毎日夜遅くまで両親がいない生活だった。祖父母が一緒に暮らしていたものの、二人が早くに寝てしまうと子供たちだけで親が帰ってくるのを待っていた。
母は今も昔も細かなことを言う人ではないけれど、もしものことがないよう「子供だけでガスコンロを使わない」ことだけは親子の数少ないルールだった。
そんな風に「ガス=怖い」という印象を植え付けられたため、大人になってからもガスコンロを使うのに躊躇ってしまう。学生時代に一人暮らしを始めた頃は部屋に備え付けのガスコンロを使っていたけど、ちゃんとガスの元栓を閉めてから家を出てきたはずなのに、閉め忘れを気にし始めると講義に集中できない。わざわざ昼休みの時間にアパートまで戻ったこともあるくらいだ。
よって、今もIHコンロしか使わない。部屋についているガスコンロも食器置き場の下で静かに眠っている。中華料理を作る時などは火力の方がいいと思うこともあるけれど、火を扱う恐怖に比べたら不便さを取った方がマシ。
我が家のIHコンロ、死す。
先日、昼メシを作ろうとIHコンロのスイッチを押したら、なぜか電源がつかない。加熱ができない以前に全体の電源が入らない。
今までこんなことはなかったので、一時的な接触不良だろうと思い、往年のエ○はるみばりに「ぐーぐぐー、ぐーぐぐぐぐー!」とスイッチを連打してみたが、やっぱりついてくれない。いやはや故障か?
かつて練馬から中野へ引っ越した時に買ったものなので、もう7年近く使い続けている。ほぼ毎日使ってきたので確かに見た目もくたびれてきているし、耐用年数はとうに越えていると思う。
ただ、買い換えるにしても、どうせまた同じようなものを買うことになる。スマホやカメラなんかと違って、ここ数年のうちに劇的なスペックアップをしているようなアイテムではないのでテンションが上がらない。そもそも、もとより物持ちはいいタイプなので、今のものがまだ使えるなら何よりそれが望ましい。
さてどうしたものか。とっくに保証期間も過ぎているので、アイリスオーヤマさんへ修理に出すくらいなら新しいものを買った方が手っ取り早いというのも明らかだ。それに修理に出している間、コンロなしの生活というのもなかなか厳しい。
そうなると何も講じずに諦めるのではなく、とりあえず自分の手で内部を見てみようと思った。電源が入らないということは、ヒーター部分の故障ではないと思うので、案外簡単に直るかもしれないと。
プレートの下に現れたサイバーゾーン
本体裏のネジをドライバーで抜いていくと、フタのように覆い被さっていた上部のプレートが外れた。そして中から表れたのは意外な光景だった。
何かサイバーでクールな感じ。
DJのターンテーブルに見えなくもないし、写真や映像でしか見たことないが、ニイマイエルがグランドデザインを引いたブラジルの首都・ブラジリアの風景を彷彿とさせるところもあるような。色彩はまったく違うけども。
スター○ォーズの悪者の基地にでてきそうな雰囲気でもある。
このあたりとかダース○イダーとかが歩いてそう。笑
ほとんどの配線が基盤とガッチリくっついているので、故障箇所はそれ以外のところだと思うのだが…。とりあえずスイッチの箇所を見てみるとこんな感じ。結構、簡単な造りだということに驚き。
一旦取り外してキレイにしてみたものの状況は変わらず。
スイッチの配線がつながっている先も見てみたけれど、ここはしっかり繋がっていて手を出せそうもない。ACケーブルあたりを調べても特に異常はない。
とりあえず修理にチャレンジしてみたものの、まったくわっかんね!
……こうなりますと、超文系人間としましては簡単に答えが出ます。
ダメだこりゃ。笑
その後、リカバーは諦めて有楽町のビックカメラに新しいコンロを探しに……行ったものの、何で1口タイプのコロンしか売ってないんだよ(怒)!
結局、また同じアイリスオーヤマのIHコンロを楽天で買いました。
そういうわけで、IHコンロの中を見ることなんてなかなかないと思ったので、ブログにまとめました。それでは。