なにぃ?東京五輪チケットのリセールと追加販売が無いだとぉ!?


コロナ禍の影響を受けた一年の延期を経て、ついに7月23日から開催を迎える東京オリンピック・パラリンピック。いろんなところで反対ムードも高まる中でなかなかエンジンがかかりづらい状況だったけれど、都心に身を置いていると、いよいよ五輪がやってくるという直前感が漂い始めている。



ブログでもツイッターでも東京五輪の開催是非についての個人的な意見ははっきり語ってこなかった。そもそも賛成意見も反対意見も理屈を伴っているものはなるほどと思えるし、選手村から橋ひとつだけ隔てたところに住んでいる僕が何を言っても「お前が言うな」という叱咤を受けるのは見えているから口をつぐんできた。

ちなみに自分は安全だとタカを括るわけじゃないが、僕はそもそもひとり暮らしである上に会社員じゃないから通勤もなく、日常的に他人と長い時間を過ごすことがない。外に出る用事は対面での取材や打ち合わせ、一人きりの外食、生活用具の買い物、テレワーク用に使っているカラオケとの往復くらい。移動は自転車が9割くらいで公共交通にはほとんど乗らない。コロナの緊張が高まってから友人との会食もほぼゼロ。東京に住んでいるというだけで地元の人なんかからは偏った目で見られがちなのだが、たぶん家族と暮らしていて毎日通勤しているような人に比べたら大分リスクが低いと思う。

その上で今の考えとしては、現在の新規感染者数の推移、組織委員会が掲げるバブル方式、春からようやく始まったワクチンの行き渡り方、ヨーロッパで開かれているサッカーの欧州選手権の状況などから総合的に判断すると、可能な限りの措置を講じて有観客の開催に向かっていけばいいと思っている。

いわゆる「反対派(というレッテル張りは好きではないが…)」の中には「五輪より命」と声を上げる人がいる。それは医療崩壊を案じてのことだと認識しているものの、東京都心に世界中からゲストを招き、競技場周辺の人流がそんなに危険ならば、その近くに住んでいる僕なんかは「即死」である。ただ、今だに“県またぎ”が疎まれて実家にも帰れない身としてはこれといった逃げ道もない。それゆえ、どういう状況であれ、目の前の現実に身を委ねて五輪ムードをとことん楽しんでやろうじゃないか。

……しかし、だ。先日こんな報道が出ていた。


なにぃ、期待していたチケットのリセール、そしてちょっと期待していた追加販売が「ない」だとぉ!?

競技場までこんなに近いのにチケット販売が“全ハズレ”した運のない人間からすると、最終手段となる公式リセールには期待していたし、この混乱によって追加販売の可能性が出ることも密かにちょこっと期待していた。既にチケットを持っている人の中には単純に予定が合わなくなった人もいるだろうし、こうした状況下で「コロナが怖いから行きたくない」とか「感染はしたいけど東京までの移動が難しい」という人も多いだろう。そういう場合、チケット所有者は払い戻しを選び、追加販売がなければ会場には無駄な空席ができる可能性もある。それなら、逃げ場もなく堪忍した僕のような人間が無駄になりそうなチケットをジャンジャン買って、思いっきり現地観戦してあげるのにさ。

しかしながら、一方で「売り直しができない」なんてのも運営側のエゴではないかとも思う。

ワクチン接種だって、遅い遅いと言われつつ、やると決めたらこれだけのスピード感で進められる国である。チケットの中古販売なんて、そこまで難しいことでもないだろう。例えば、東京の主要駅周辺にはだいたいどこにも金券ショップがある。そのネットワークをうまく活用できないだろうか。

ショップ側にとっても商品が増えて一定の利潤が得られれば喜ばしいことだろう。そして、もしも法外なプレミアが着きそうとか、転売ヤーの暗躍しそうなんてリスクを恐れているならば、利幅の制限やら公式転売の証明印やら購入者側が騙されないようなルールを定めればいいだけじゃん。

先に挙げたツイートに「既得権益とはそういうモノ」なんてツイートが付いていたけど本当にそうだと思う。

こんな近くに住んでいながら、空席が目立つ競技場の様子をテレビ観戦するなんて何とも皮肉だ。
願わくば、こういう声が何とか運営に届いてチケットの再販を考え直して欲しい。終わり。


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