自分用orプレゼント? マッチングアプリのプリペイドカードを使う目的を考えてみた

彼らも出会いのきっかけはマッチングアプリかな?

ある女性タレントが年下彼氏ができたとカミングアウトしたことで、ちょっとしたブームに沸いているマッチングアプリ。確かに身の回りでもマッチングアプリで出会ってカップルになったという話を聞くことが珍しくなくなった。



マッチングアプリやSNSなどオンラインを通じて出会うという機会は確実に増えているし、それに対する世間のハードルは昔に比べてだいぶ低くなった。昔からの友人の中にもオンラインゲームの中で出会い、オフ会で意気投合して結婚まで至った人がいる。ひと昔前なら仲間内でちょっとした噂のタネになっていただろうけれど、今ではみんな普通に受け入れている。学校や職場で出会うか、趣味のサークルで出会うか、合コンで出会うか…、いろんな既存の出会い方がある中で、そこにオンラインという新しい出会い方が増えたと考えれば、誰もがスマホを持っている時代に当たり前のことだと思える。むしろ、どこかに行くとか何かに参加するなど何かしらの行動が伴う従来の出会い方に比べたら、スマホだけで完結する恋人探しは出会いまでの距離が短い。

オンラインで出会うメリットは、相手の内面をある程度知ってから次のステップに進めるというところだろう。面と向かって話せないような話題も、ある程度の匿名性が保たれた文字ベースのコミュニケーションならば言葉にしやすい。性格や考え方を知った上でリアルに会えば、後々になっていろんな齟齬が起こりづらいだろう。無論、外面重視で好意を抱くという人だと写真だけでは判断できないところがあるので、こういう出会い方は合わない。そういう人はポチポチと画面を叩いて無駄な努力をせずに、外の世界にどんどん飛び出していくべきだ。そして、オンラインで出会い、十分にお互いをわかり合っているつもりでも、きっとどこかですれ違いはやってくる。

…とくだくだと長話をしてしまったが、先日よくイートインを利用するコンビニでオンラインギフトカードの棚の前を横切る時に、こんなものが目に入った。


なに? pairsのプリペイドカードだと!?

pairsといえば、日本最大級のマッチングアプリだ。若者らの間ではマッチングアプリではなく「ペアーズ」という固有名詞で広く認知されているサービスである。どうやら1ヶ月、6ヶ月、12ヶ月の3種類のカードがあり、カードに書かれているコードをアプリに入力するとマッチングサービスが使えるらしい。なお、男性会員限定で女性は使えない。

しかしながら、周りに並んでいるAmazonギフトカードとか、Apple Musicのギフトカードとかだったら主にプレゼント用として用途が広いけれど、マッチングアプリのプリペイドカードって誰が何の目的があって買うんだろう…と、私のように常に無駄なことを考えている人間としては頭を抱えてしまうのである。発売した狙いは何なのだろう?

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例えば自分用に買うのだとしても、わざわざそんなことをしなくてもスマホかパソコンかで登録と課金は可能だ。男ひとりでコンビニのレジに持って行くのも「婚活やる気マンマン」な感じで、ちょっと小っ恥ずかしい。

そうなると他のギフト券のようにプレゼント用に買うのか。いや、おそらくマッチングアプリのガチターゲットな属性に違いない独身男性の僕が、これを家族や友人からもらったとしよう。果たして「わぁ、うれしい、ありがとぅ!」なんて気分になるだろうか。いや、逆にちょっと見下される気がして「大きなお世話だ」と叩き返すに違いない(笑)。だがしかし、Z世代なんて言われる今の若者だったら、「お、ラッキー」と喜んで受け入れたりするのだろうか。今やマッチングアプリを使うのってそれくらいの感覚だったりするのだろうか。



うーむ、かろうじて使い方が思いつくのは、これを売っているコンビニに気になる店員さんがいた場合に、これをレジに持っていけば独身であるというアピールになる。もしくは、宴会のゲームなんかの賞品としては面白ネタとして使えば盛り上がるはず(とはいえ、それも使い方次第では“諸刃の剣”となる)。もっと真面目に考えると、婚活をしているけど「オンラインマッチングはちょっと…」と思っている友人がいたとして、そういう彼にあげれば「もらったからやってみようか」というきっかけになるかもしれない。

いずれにせよ「結婚案内」みたいなチラシがひっそりと街の電柱に貼られていた時代に比べると、マッチング産業がとても身近になっているという証なんだろう。ちなみに、僕ももらえたら使いますよ(笑)。

【about me…】

鈴木 翔

静岡県生まれ。東京都中央区在住。出版社や編プロに務めた後に独立。旅好きでこれまでに取材含めて40カ国以上に渡航歴あり。国際問題からサブカルまで幅広く守備範囲にしています。現在は雑誌、実用書などの紙媒体での編集・執筆だけでなく、WEBライターとしても様々な媒体に関わっています。ジャンルは、旅、交通、おでかけ、エンタメ、芸術、ビジネス、経済などノンジャンルでありオールジャンル。これまでの経験から「わかりにくいものでもわかりやすく」伝えることがモットーです。

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