駅の中を神輿が…。 神田祭で貴重な場面に遭遇した話

祭りができる時が戻ってきて、良かったねぇ。

クライアントの仲の良い営業さんに影響されて今もガンプラブームが続いている。

僕が住む勝どきからなら、ガンプラの聖地と呼ばれる、お台場のガンダムベースまでさほど遠くないのだが、お台場までの道のりは景色は綺麗とはいえ、ルートの選択肢も少なく、これといって立ち寄る場所もなくて退屈なので、実際の距離よりも心理的距離がある。



そのほか、この辺りでガンプラを買うとなると、有楽町のビックカメラか銀座中央通りの博品館、あと意外な穴場である銀座のドンキホーテくらいだ。一大商業エリアとはいえ、あるものとないものは結構はっきりしている。

ガンダムベースへ行くのと同じくらいの距離があるが、秋葉原にも数店扱っているところがある。先週金曜日の夕方、外で作業するついでに、秋葉原へガンプラ探しに向かっていたところ、おっと、神田の駅前が何やら騒がしいぞ。

交差点には半被姿で交通整理するおじさんたち。これは間違いなく祭りの神輿行列か屋台行列がいる。平日にもかかわらず。

そういえば、最近いろんなところで「神田明神祭礼」というポスターなんかを見たような。神田明神の祭り、つまりは、かの有名な神田祭だ。スマホでサクッと調べてみたら、普通は二年に一度だけど、コロナ禍の影響で四年ぶりの開催らしい。

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ビルに隠れていて、ここからは見えないが、スマホを掲げる人々がたくさんいる。う~む、普段、出勤ラッシュにも満員電車にも縁がない身としては人混みに入るのはあまり好ましくないが、いっちょ野次馬ってみるか。

そういうわけで駅前商店街の方へ行ってみると、やはりいたいた。半被姿の群衆。

そもそも都心で地域の繋がりに属さずに生きていると神輿行列なんて見ることも少ない上、コロナのせいで季節の行事なんてほとんどすっとんでしまったので祭り自体が何だか新鮮。

それにしても、ちょっと待て待て。

神輿かついで駅の中に入ってないか?

半被姿の群衆が、えいさーえいさーと声を合わせながら、改札のある駅の入場口に吸い込まれていく。神輿とビルの中というアンバランスさ。これはなかなか見ない光景だぞ。

すかさず鞄からコンデジを取り出して記録。改札を通れないくらい人が密集。それよりも神輿のてっぺんが屋根に当たらないか心配になってしまう。



予期せぬ偶然だったが、珍しい風景を見ることができた。翌日の土曜日も神田駅近くのカフェで作業をしながら、祭りの雰囲気を堪能。コロナの5類変更で祭りも声を出して楽しめるようになり、かつての日常が戻ってきたことを実感する出来事であった。

【about me…】

鈴木 翔

静岡県生まれ。東京都中央区在住。出版社や編プロに務めた後に独立。旅好きでこれまでに取材含めて40カ国以上に渡航歴あり。国際問題からサブカルまで幅広く守備範囲にしています。現在は雑誌、実用書などの紙媒体での編集・執筆だけでなく、WEBライターとしても様々な媒体に関わっています。ジャンルは、旅、交通、おでかけ、エンタメ、芸術、ビジネス、経済などノンジャンルでありオールジャンル。これまでの経験から「わかりにくいものでもわかりやすく」伝えることがモットーです。

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