銀座のイグジットメルサにアメリカンな古着屋がオープンしていた
最近、湾岸側にヒッキー気味だったので、久しぶりに銀座に出た。
インバウンドが回復しているのはわかっていたが、驚くほどの外国人の数。コロナ前の最盛期とまではいかないが、会話のノイズに包まれていると、まるで日本ではなく異国にいる気分。銀座中央通りには路肩に大型バスが停車する風景もよみがえり、アジア圏からと思しき団体の姿もちらほら。
この日、銀座に来た目的は、ユニクロ、GU、ワークマンで普段着用の春服を探すため。
それでまずはワークマン女子のあるイグジットメルサへ。
ちなみに、ワークマン女子という店名は明らかに私のような男を受け付けないオーラを放っているのだが、商品の半分はメンズファッションである。アウトドア用のアイテムも扱っているので、その手の店がほぼ皆無の銀座では何かと使える。
ワークマン女子があるのは5階なので、エスカレーターに乗っていると、右手の張り紙が気になった。
「4月1日、地下1階に古着屋オープン」
なぬ? 銀座の中心に古着屋だとぉ?
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銀座中央通りといえば、おそらく日本で一番ラグジュアリーな目抜き通りである。立ち並ぶのはハイブランドのブティックや百年以上の歴史を持つような老舗ばかり。中古ブランド店はあっても古着屋という店は珍しい…というか、見たことがないような…。
東京で古着といえば、原宿、高円寺、下北沢、吉祥寺という、若者の集まる街が“四大群生地”だ。しかも、だいたいあるのは裏通り。それに対して、大人の街である銀座の表通りに古着屋ができたと聞くと、この街もまた一歩変わったなと思うのである。
気になったので、ワークマンを見終えた後に地下1階へ。
降りてみると、フロアの西側半分がその『RUSHOUT』という店だった。
たしか、以前はプリザーブフラワーとドライフラワーの店があったところだ。
店の雰囲気をこっそり撮影。原宿や高円寺にあるような、アメリカンな品揃えの古着店だ。ちらっとのぞいたところ、価格設定も普通の古着店と変わらない。
コロナ禍のインバウンド壊滅でラオックスが撤退した後、その跡地にワークマンやセリアが入って銀座に新風を起こしているイグジットメルサ。シニア層の多い銀座で古着屋というのは、どんな反応が起こるか未知数だが、湾岸あたりに住む、かつて古着に親しんだ若いファミリーには案外受けるかもしれない。
【about me…】
鈴木 翔
静岡県生まれ。東京都中央区在住。出版社や編プロに務めた後に独立。旅好きでこれまでに取材含めて40カ国以上に渡航歴あり。国際問題からサブカルまで幅広く守備範囲にしています。現在は雑誌、実用書などの紙媒体での編集・執筆だけでなく、WEBライターとしても様々な媒体に関わっています。ジャンルは、旅、交通、おでかけ、エンタメ、芸術、ビジネス、経済などノンジャンルでありオールジャンル。これまでの経験から「わかりにくいものでもわかりやすく」伝えることがモットーです。