「佐藤可士和展」を見てきた感想


やや会期終了ギリギリになってしまったが、
六本木の国立新美術館で行われている
佐藤可士和展」に行ってきた。

この展覧会は
ほぼすべて撮影OKということだったので、
展示風景の写真と一緒に
簡単な感想を述べたい。

行ったのは延長開館している金曜の夜。
暗くなった後の美術館って、
静謐な雰囲気が一層あって、ちょっと好き。

佐藤可士和さんについては、
わざわざここで述べるまでもないので省略。



展示は、まず初めに佐藤さんが
現在の道にいたる子ども時代の思い出を紹介。
続いて、博報堂時代に携わった
数々のクリエイティブワークが
巨大パネル等で見られた。

30代以上の年代の人なら、
どれもこれも見たことあるデザインばかり。

車のステップワゴン
ファッションのユニクロパルコ
ミュージシャンのミスチルスマップなど、
関わっている分野が広いだけに、
誰にとってもツボに刺さるポイントがある。

次の展示室では、
佐藤さんが担当した数々の企業ロゴが
巨大なオブジェとして展示されていた。


生活の中に溢れるロゴも、
こうして巨大化することで
ひとつのアート作品になるという
視点が興味深かった。

どのロゴも“佐藤可士和感”がありつつ、
それぞれがロゴを見るだけで企業イメージが
伝わってくる形になっている。
このあたりは企業の思いをインプットし、
それを咀嚼して華麗にアウトプットする、
佐藤さんの凄さなんだと思う。

それと同時に、
こうしたデザインひとつで
その企業に関わる人やユーザーたちの
求心力を集めてしまうというところに、
やはり佐藤さんはグラフィックから入る
クリエイターなんだなと思った。

順路案内が「お買いものパンダ」だったり。
僕は展示そのものはもちろんだけど、
こういう展覧会担当者の
細かなユーモアもチェックするタイプ。

その先にはでっかいお買いものパンダがいた。
ロゴのオブジェも、このお買いものパンダも
展覧会が終わったら、どこに行くのだろう。
余計なお世話だけど。

その後はセブンイレブンくら寿司
今治タオルなど、
企業のリブランディングに関わった
仕事の数々が紹介されている。

今回の展覧会のコンセプトイメージでもある
『LINES』の展示もあって、
佐藤さんのここまでのクリエイティブワークを
総覧することができた。

仕事術などの著書もある佐藤さんなので、
もう少しクリエイティブの
プロセスが見られる内容を予想していたが、
今回は制作物の紹介が中心の展示だった。
一方で、会場にはデザインを学んでいるような若者や、
実際にブランディングに関わっているような
スーツ姿の方々の姿が多く、
仲間間であれやこれやと
考察が飛び出しているのが印象的だった。

会期は5月10日までとあとわずか。
入場は日時亭の予約制で
5月連休に入ると連日完売になりそうなので、
できれば連休前に行くことをおすすめします。

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