【美術展ナビ】すみません、新年早々から妄想でタイムリープしてしまいました…

ライターを悩ませる、あのひと言

今日は珍しくリアルタイムでやっているお仕事の件を絡めた話題を。

年の瀬迫る先月の中頃、秋から展覧会レポートなどを書かせていただいている美術展ナビの担当者さんから「来年(2022)開催される中で鈴木さんが注目している展覧会の記事を書いてください」と依頼があった。

一年を通した総合的な記事は自分たちで作るので「何かテーマを立てたものを」というオーダーだっだ。美術展ナビさんに寄稿している他のライターにも同じオーダーをしているという。なるほどなるほど、お正月っぽいお祭り企画ですな。



この担当者さんはご自身も記者なので自分の中に確固たるこだわりがあり、こちらが至らないところはズバッと指摘してくるし、余計な文章はズダズダっと切ってくる。フリーというのは人から叱られることが少ないので、いろいろと新鮮な気づきを与えてくれる数少ない仕事相手である。

「来年注目の展覧会」みたいな記事を作るのは初めてのことではない。

ただ、美術展・博物展というひとつひとつは粒が立っていても、テーマ切りとなると幾つかの展覧会の中に共通性を探さなければならない。パッと簡単に思いつくテーマはあるものの、正直、昔やったようなことばかりで自分の中にあるワクワクのハードルを越えてこないのである。

そこで、それから数日後にその担当者さんと取材現場で会う機会があったので、どんな記事がお望みなのかサクッと探りを入れてみることにした。「ド、どんな感じのキッ、企画がいいですかネェ?」。すると彼からこういう一言が返ってきた。

「おもしろければ何でもいいッス」

で、出たな、その恐怖の一言ガァ。

一言に「おもしろい」といってもアンテナにかかるものは人それぞれ違う。芸能人の交際スキャンダルをおもしろいと思う人がいればそうでもない人もいるし、明日の株式の値動き予測を楽しいと思う人がいればそうではない人もいる。そもそも僕のこだわりとして、経営者インタビューのようなお硬いものでもこの瑣末な内容しかないブログでも常に読者に「おもしろい」と感じてもらえるものを届けているつもりだ。だから「おもしろければ何でもいい」というオーダーはつかみどころがないのである。

ましてやアートなんて、人によっておもしろいの尺度が千差万別に異なるジャンルの最たるものだしさ。

結果、こうなりました

ともかく僕みたいな人間に「おもしろければ何でもいい」とリミッター解除で羽をのばさせてしまうと、当ブログで過去に書いた、

フィッシュフィッシュチャパティチャパティ in インド

とか

こんなアヒアヒとした夜は…

みたいなシュールな感じになってしまう可能性だってあるんだよぅ。

いや、いかん、ダメだ、これは他人様のサイトに掲載させていただく記事なのだ。おちつけ、おちつけ、オレ!

【最新ブログ-SUZUKISHO.com】


…なんて、冗談を交えてあーだーこーだーと語ってきたが、きっと他のライターさんもみんな楽しい記事を書いてくるんだろうなぁ…なんて考えながら、年末年始かけて頭をぐるぐる悩ませた結果、こんな記事にまとまった。

妄想、タイムリープ…アレのアレだろ…と思う方も、展覧会の情報は真実なので今年の美術鑑賞の参考としてご覧くだされ。

ちなみに記事アップとほぼ時を同じくして、ポンペイ展のご関係者の方から「ポンペイ展、見に来ますか?」と聞かれて、開幕日前なのに「もう行きました」という返事が出そうになりましたが、とんだエキセントリック野郎だと思われてしまうのは間違いないので喉元で止めました。笑

【about me…】

鈴木 翔

静岡県生まれ。東京都中央区在住。出版社や編プロに務めた後に独立。旅好きでこれまでに取材含めて40カ国以上に渡航歴あり。国際問題からサブカルまで幅広く守備範囲にしています。現在は雑誌、実用書などの紙媒体での編集・執筆だけでなく、WEBライターとしても様々な媒体に関わっています。ジャンルは、旅、交通、おでかけ、エンタメ、芸術、ビジネス、経済などノンジャンルでありオールジャンル。これまでの経験から「わかりにくいものでもわかりやすく」伝えることがモットーです。

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