ネイマール君の“お騒がせ”で思ったことと南米の思い出

ここ2、3日、HDDの中身を掘り起こしながら当サイトのフォトギャラリーに拡充する写真をピックアップしている。仕事を通じて撮ったもの以外からチョイスしているけど、それでもかなりの量の写真をずっと見続けている。大切にストックしてきた写真を垂れ流しするのもあれなので拡充する代わりにアドセンス広告を貼らせてもらったが、今のところ利益ゼロだから、選んで補正してキャプションつけて…と地味な作業だけが募っている。

追加の写真は近いうちにアップしていくのでお楽しみに。

さて、マルセイユとの試合中に人種差別発言をしたとされるネイマールが重い処罰を受けそうだ。今日はこれを話題にしたい。

これまでもいろいろ“お騒がせ”を繰り返してきたネイマール君。今回は、我々にとってほかでもない日本代表の酒井宏樹選手に「クソ中国人!」と言ってしまったらしい。その時の映像がこちら。

んー、完璧な証拠が残っちゃってる…。

ネイマールは既に3試合の出場停止を受けているが、近年のスポーツ界、とりわけサッカー界は確固たる精神で人種差別問題と戦う姿勢を見せているから、追加でかなり重い処分を受けることは間違いないだろう。

僕自身の経験からしても欧米などを旅をしていると「これって差別かな?」と感じることはよくある。特に南米ではあからさまに差別的な言葉をかけられた。

今から10年以上前のことになるけれど、仕事で一年に4度、日本と南米を行き来した年がある。その年は延べ4ヶ月を南米で過ごしながら計7カ国を渡り歩いた。

正直、ブラジルはリオデジャネイロに少し居ただけだから詳しくはわからない。でも、南米にいると、人々の大らかさに感銘を受ける反面、周りの会話の中に「チーノ」という声が聞こえることもしばしば。「あ、これ俺のこと言ってるな」と差別的意識を感じることがある。それは周囲との交流が少ない内陸部に行くほど顕著で、特にボリビアでは怖い経験をした。

南米は10日もいれば一度は何らかの犯罪に出会うような地域だけに、歩き慣れてくると「頭の後ろに目が付く」ほど注意深さが身に付く。それでもボリビアにいた時には、後ろを走ってきた車から「ヘイ、チーノ!」といきなり罵声を浴びせられて驚くことがあった。

さらにはバーガーキングで食事をしていたら、4、5人の活きのいい少年たちに囲まれて「ヘイ、チーノ。俺と戦えよ」といって両手でファイティングポーズをとってくるし…。

まぁ、もちろん若い頃から数々の猛者どもをシメてきた私なので、かつて鍛えた拳を振るって、ラテンなクソ坊主など次々とボッコボコに……というのはもちろん冗談。ちょっと妄想が過ぎました、スミマセン…。

直接絡まれたケースで思い出せるのはそれくらいだけど、とにかく南米にいる間はボリビア以外でも「チーノ!」と小馬鹿にされたことは数知れず。酒井選手の件もそうだけど、せめて侮辱するなら「ハポネス(日本人)」と自国の名前で呼んでほしいものだが、そのあたりは人口に占める割合から「アジア人=中国人」という認識が強いらしい。

ただ、南米には300万人以上の日系人がいて、農業などに対する日系人の功績はそれぞれの国で高い称賛を受けている。特にブラジルでは医師や弁護士など、高い地位にある日系人が多く「日系人=賢い」という印象が定着している。それは日本人が意外と知らない日本人の誇りともいえるだろう。きっとネイマールもそういうことを知っているはずなのだが…。

で、そんな経験をして考えさせられたのは「何をもって人は人を差別するか」ということ。そして、もしもそれが「血」であるならば、南米人だって各地から渡ってきた人間の血が混ざっているし、僕ら日本人だって元はどこかの大陸から渡ってきた人種かもしれない。つまり濃い薄いの違いはあれど、どの人種もいろんなルーツが混ざり合って今に至っているんだと思う。だから、世界地図を広い歴史と一緒に捉える頭を持てると、こういう差別やマウンティングも減ると思っている。

この件、笑顔で交わした酒井選手は非常に紳士的な対応だった。もちろん侮辱の程度にもよるし反論すべき時は主張が必要だけど、こう言う時、日本人って聡明だよね。ネイマールは年内出場停止なんて噂も出ているから、きっと深く反省することでしょう。

んー、今日は5分を大幅に越えてしまった。もっとライトでいいのに。こりゃ僕も反省が必要だ。

それでは。

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