もしかしたらフェイクニュースの話かもしれないイタズラのお話

不朽の雪印コーヒー

世の中に溢れるフェイクニュース

こういう仕事をしているが、これまでフェイクニュースというものを書いたことがない。

ただ、そうだ、昔こんなことがあった。



子どもの頃、僕は親友のKくんとばかり遊んでいた。

小3の頃に同じクラスになって自然と仲良くなり、放課後になると毎日のように遊んでいた。

山にカブトムシやクワガタを採りに出かけたり、廃墟のトンネルを肝試しで探検したり、彼の家の8ミリビデオを使って「KTV」なる架空のニュース映像を作ったり、またはスーファミのストツーをレベルマックスでノーコンクリア(言葉がもはや呪文、笑)に挑戦してラスボスのベガに敗れてファミコン本体に八つ当たりしたり…。小学生レベルのかわいいものだが、ここには書けないようなイタズラもいろいろした。

彼と同じクラスになったのは小学校3年と4年と一度きり。そこから中学卒業まで4回のクラス替えがあったが、たった3クラスの学校で彼と同じクラスになることは一度もなかった。風の噂では一緒のクラスにしてはならないと言う暗黙の申し送りがあったとか…。とにかく自分で言うのもなんだが、それくらい強烈なコンビだった。

イタズラの達人だった友人の兄

僕らが遊びの参考にしていたのは、彼の4歳年上の兄貴だった。その頃から近所で「キムタクそっくり」と言われる美形で、今もなぜ芸能界を目指さなかったのだろうと思う超イケメンだった。僕の兄と兄貴同士も中学・高校の同級生だった。

この兄貴がイタズラの達人だったのである。音楽をやっていたので、ずっと家にいるわけではないが、たまに会うと何かしらかましてくる。おもちゃ屋に電話してありもしないオモチャの在庫を聞かさせられたり、こっそりいかがわしい本を見せてきたり、小学生の僕たちはいいようにからかわれていた。

しかし僕たちも負けていられない。向こうは一人、こちらは二人。二人で力を合わせれば、彼をギャフンと言わせる(←死語?)作戦が立てられるはずだ。そして、Kの家の居間で我々は名案を思いついたのである。

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居間で遊んでいると、Kの兄が帰ってきた。その日は真夏の晴れた日で、外は燃えるような暑さだった。そんな日だから家に帰ってくれば、必ず何かが飲みたくなる。自分で欲しがらなくても、自然と冷たいものが出てくるのは不思議ではない。

兄が居間のソファに腰掛けると、僕とKはすかさず茶色い液体が入ったコップを差し出した。そして

「コーヒー牛乳です」

と。

うだるような暑さの中を帰ってきたから、彼は何の疑いもなく、一回で飲み干すような勢いでグビグビっと飲む。だがしかし…、

ブハッ!

すぐに兄は飲んだものを吹き出した。

ウ…何だこれっ?

作戦大成功。それはコーヒー牛乳ではなく、玩具菓子のオマケについていたラムネを麦茶に溶かした“ラムネ麦茶”だったのである。甘いと思っていたろう、甘いと思って思い切り飲んだら酸っぱかっただろう。フッフッフ。



居間のカーペットは吹き出した麦茶で汚れ、彼の口の周りもビチャビチャ。それでも普段から僕たちにしてきたイタズラのことを考えれば彼が怒れるはずもない。

あれから四半世紀以上生きてきたが、あれ以上に見事な吹き出し方はこれまでに見たことがない。以上、友人の兄の口からフェイクジュースが溢れた話であった。

最後まで読んだ方の苦情は受け付けません。笑

【about me…】

鈴木 翔

静岡県生まれ。東京都中央区在住。出版社や編プロに務めた後に独立。旅好きでこれまでに取材含めて40カ国以上に渡航歴あり。国際問題からサブカルまで幅広く守備範囲にしています。現在は雑誌、実用書などの紙媒体での編集・執筆だけでなく、WEBライターとしても様々な媒体に関わっています。ジャンルは、旅、交通、おでかけ、エンタメ、芸術、ビジネス、経済などノンジャンルでありオールジャンル。これまでの経験から「わかりにくいものでもわかりやすく」伝えることがモットーです。

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