美術展ナビ『安彦良和/機動戦士ガンダム THE ORIGIN展』取材のサイドストーリー

館内は静止画であれば一般の方も撮影可能

美術展ナビさんで記事を書きました

美術展ナビ」さんで、現在、埼玉県所沢市のところざわサクラタウン 角川武蔵野ミュージアムにあるEJアニメミュージアムで開催されている『安彦良和/機動戦士ガンダム THE ORIGIN展』の鑑賞レビューを書きました。



富野由悠季さん総監督のアニメ「機動戦士ガンダム」のメインスタッフを担った安彦良和さんが、同作を新たな解釈や設定を加えて描き直した漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』の原画展。01年から11年まで『ガンダムエース』で10年間連載された作品の原画&直筆イラスト約500点が展示されている。約500点の展示なのでとにかく数がすごい。さらに前半と後半で展示替えがあるというから、これまたすごい。開催期間は1月22日(土)から3月21日(月・祝)まで。

《記事リンク》

【開幕レビュー】『安彦良和/機動戦士ガンダム THE ORIGIN展』 漫画版ファーストガンダムの世界を超絶美麗な直筆イラスト約500点とともに振り返る

会場の雰囲気や展示の中身については美術展ナビさんに詳しく書いてありますので、本チャンの記事をご覧くだされ。

スズキング、東所沢に立つ!!

さて、美術展ナビさんのリツイートの中に、読んでくださった方のダイレクトな感想が寄せられていた。それを引用させていただきながらコメントを添えていきたい。

多かった感想が、会場が「所沢市」であるという点についてだ。

厳密に言うと、会場である「ところざわサクラタウン 角川武蔵野ミュージアム」の最寄駅はJR武蔵野線の「東所沢駅」。西武新宿線・池袋線のターミナル駅である所沢駅とは路線が異なる。東京からだと、都心方面からは東武東上線を利用して朝霞台駅でJR武蔵野線に乗り換え、多摩方面からはJR中央線の西国分寺駅からJR武蔵野線に乗り換えるコースが一般的だろう。

2020年の「ところざわサクラタウン」開業で盛り上がる街は、駅のホームからピンク色。改札階に上がると通路の壁一面にアニメのイラストが描かれている(写真撮り忘れた…)。何だか、もはや東所沢じゃなくて、「桜所沢駅」とか「アニメ所沢駅」とかに駅名変更した方が街の色が出そうだ。

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ウチ(勝どき)からだと月島駅からの東京メトロ有楽町線が東武東上線と直結しているので、約1時間ちょいの移動も苦ではなかった。いや、

あえて言おう

ちょっとくらい長い移動の方が

本とか読めて有意義であると

なお、記事中にも触れているが、所沢市は作者である安彦先生の自宅兼仕事場がある町なので、ここで本展を行うということ自体に深い意義があるのだ。

所沢のジャブローこと(?)サクラタウンへ

この日の内覧会取材は昼と夜の二回に分かれ、僕は夜の回に参加した。改札をくぐって見たのは、なぜか一番大事な「TOKOROZAWA」を主張しようとしない東所沢駅。笑

東所沢駅からサクラタウンまでは歩いて10分くらい。スーパーマーケットなどが立ち並ぶロードサイドの向こうに巨石のような建造物を見つけた感覚は、オーストラリアの大地にエアーズロックを発見したときのような、いや、ホワイトベースが月の近くにルナツーを見つけた時のような感覚に似ている(きっと、たぶん、いやおそらく)。

なお、東所沢は小さな町で、駅前にカフェ的な場所はモスバーガーくらいしか見あたらない。サクラタウンまで行けばカジュアルな飲食店やタリーズコーヒーなどあるので、鑑賞前にひと休みするところを探すなら会場まで行ってしまうか、乗り換えの朝霞台駅の周辺で見つけるのがベター。

記事の中でも触れているが、確かに本展は展示数がハンパない。ファンがゆっくり見ようとすると2時間以上はかかる。グッズを吟味するならプラス15分は欲しい。

キャラクターの表情やメカのディテールが細かく描かれた原画も感動ものであることはもちろん、表紙イラストやカバーイラストなどの直筆カラーイラストの数に唸る。一枚一枚、安彦先生が筆で描いたイラストはファンならばどれもが自宅の壁に飾りたくなるようなものばかりだ。

腹ヘリのジェットストリームアタック

さて、帰り道。ほぼ終わりまで粘って撮影して時計の針は20時15分過ぎを指している。実はこの日は「まん防」の発令初日だった。今から家に帰って夕食を作るのはシンドイので帰り道で何かを入れていきたいが、飲食店は時短営業で21時に閉まる。…ということは、この東所沢で済ませるしかないが、サクラタウンの店はもう閉まっている。とにかく開いているところがあれば、どこでもいいからジェットストリームアタックだ。

そんな時、ちょっと向こうにロッテリアみたいな看板が立っているのが見えた。早くしないとラストオーダーになってしまうかもしれないと思って僕は駆けた。

それはヤオコーだった。

これはヤバいと駅前の方に向かった。その刹那、所沢警察署の特殊詐欺撲滅ポスターが目に止まった。このタレント、誰だと思って見たら、

元スケバンの大西結花さんだった

どうにか、駅前の日高屋のラストオーダーに間に合い、本場・埼玉の日高屋で野菜たっぷりタンメンと餃子を食べた。

食べている間、この日から時短だということを知らず、店員に入店を断られる、哀 戦士たち…いや、孤独なサラリーマンたちを見て、本当に間に合って良かったと思った。

そして、お腹も満たされて東所沢駅で帰路の電車に乗ったわけだが、隣の新座駅に着く手前で、

日高屋にマフラーを忘れたことに気づく

急いで店に電話したら確かに忘れているとのことだった。21時半くらいまでは店に誰かいると言うので、新座駅で下り、再び下り電車で東所沢へ。



幸いにもまだ店には灯りがついていた。だが、ノックをしても店員はこちらを見ても知らないふり。目の前の机の上に僕のマフラーがあるのだが、

完全に夕食難民と勘違いされている…

さっき食事したし、電話で伝えたばかりやん。

そもそもなぜ僕は、こんな大きな巻きものを簡単に忘れたのか。それはきっと僕が

坊やだからさ…

なんてことを言っている場合ではない。それから何度もノックをして、ようやく気づいてもらえたのだった。最後かなり脱線したが、なかなか外出できない状況に置かれていると、たまのこうした珍道中もリフレッシュになる体験だった。

『安彦良和/機動戦士ガンダム THE ORIGIN展』は、埼玉・所沢市のところざわサクラタウン 角川武蔵野ミュージアム3階のEJアニメミュージアムで3月21日(月・祝)まで開催中。第6波が来ている状況ですが、会期は来月まであるので、諸々のコンディションを勘案した上でぜひ出かけてみてください。

『ところざわサクラタウン開業1周年記念 安彦良和/機動戦士ガンダム THE ORIGIN展』
会期:1月22日(土)~3月21日(月・祝)
※前期:1月22日(土)~2月18日(金) 後期:2月19日(土)~3月21日(月・祝)
※前期、後期で展示替えあり
休館日:毎月第1・第3・第5火曜日(祝日の場合は開館・翌日閉館)
会場:EJアニメミュージアム(埼玉県所沢市東所沢和田3-31-3 ところざわサクラタウン 角川武蔵野ミュージアム3F)
開館時間:10:00~18:00(入館締め切りは閉館30分前)
     ※ただし2月18日(金)は展示入れ替えのため15:00閉館
入館料:通常当日券2000円、グッズ付き当日券(ガンダムVer.)5400円、グッズ付き当日券(シャアザクVer.)4900円
チケット情報等、詳細は下記の展覧会ホームページへ
展覧会ホームページ:https://the-origin-ten2022.jp

【about me…】

鈴木 翔

静岡県生まれ。東京都中央区在住。出版社や編プロに務めた後に独立。旅好きでこれまでに取材含めて40カ国以上に渡航歴あり。国際問題からサブカルまで幅広く守備範囲にしています。現在は雑誌、実用書などの紙媒体での編集・執筆だけでなく、WEBライターとしても様々な媒体に関わっています。ジャンルは、旅、交通、おでかけ、エンタメ、芸術、ビジネス、経済などノンジャンルでありオールジャンル。これまでの経験から「わかりにくいものでもわかりやすく」伝えることがモットーです。

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